パナソニックのシステムバスで、浴槽の水を排水するときや、かけ湯したときなど、多めに排水したときに下水臭いことがありました。
そういうものなのか、排水トラップまわりに問題があるのか分からなかったので、調べてみました。
システムバスは「ココチーノ Lクラス」のようです。
説明書は下記から取得しました。
取扱説明書です。
https://www2.panasonic.biz/ideacontout/2012/01/14/2012011400040339.PDF
取付設置説明書です。
https://www2.panasonic.biz/ideacontout/2013/03/07/2013030700060513.PDF
推定原因:フロート弁の不調
浴槽の水を排水時、エプロンを外してエプロン内の様子を見ると、浴槽床パンのフロート目皿から排水トラップ内の汚れた水が溢れていました。
その溢れた排水が臭っているようでした。
本来、フロート弁(逆止弁付フロート)が機能し、排水時に溢れないように弁で蓋がされると思うのですが、機能せず溢れているように見えました。
取扱説明書にあるように、歯ブラシでフロート弁を掃除してみましたが、改善しませんでした。
穴に指をいれてみると、ゴム状のものが付いていました。
ゴムは一部分だけ固定されているようでした。
通常は自重で垂れているので、浴槽床パンの水を排水でき、
浴槽の水の排水時は、水が流れる勢いでゴムを持ち上げて溢れないようにする設計だと思われます。
おそらく、ゴムが劣化で硬くなってしまい、水が流れる勢いでは持ち上がらなくなったのだと思います。
同じような問題を抱えているかたの画像で、穴が黒いのはゴムのフロート弁だと思います。
フロート弁が交換できるタイプの場合、弁はゴムではなく樹脂で、水の水位で浮き上がらせる仕組みに見えます。
フロート弁がある理由(推測)
洗い場側からの水がエプロンの隙間から入り、浴槽床パンにたまることを許容する設計になっているため、その水を排水できるようにするためだと思います。
浴槽床パンにたまった水を排水するときは、フロート弁が下がっているので排水でき、
浴槽の水を排水する時は、フロート弁が上がって溢れないようにする設計だと思われます。
このため、エプロン内(浴槽の下)に水が入るか、入らないかで排水トラップの構造が異なるようです。
エプロン内に水が入らないのであれば、入らない水を排水する経路は不要なため、フロート弁は無いようです。
下記リンクでいうと、GVA3190は水が入るタイプ用で、GRXGD1966は水が入らないタイプ用だと思います。
https://www2.panasonic.biz/jp/sumai/benri/bath/tokutei/fusui.pdf
下記リンクの取扱説明書に、「逆止弁付フロート」という記載があったので、フロート弁の役割を推測でき、推定原因に至りました。
https://sumai.panasonic.jp/bathroom/aqua_heart/a-u/pdf/au_manual2_2007.pdf
フロート弁が故障したら
フロート弁を交換できるかどうかで対応が異なると思われます。
フロート弁を交換できる場合
交換すれば解決すると思われます。
購入したことはありませんが、下記のような商品のようです。
種類があるかもしれませんので、購入前にご確認ください。
フロート弁を交換できない場合
使用しているシステムバスはフロート弁を交換することを考慮していないようです。
交換できるか分かりませんが、少なくとも、交換するためには浴槽を外す必要があります。
フロート弁が故障することが後から分かり、現在は交換できる設計に変更したのだと予想します。
おそらく修理できないので、溢れることを許容し、溢れても臭わないようにするのが対処方法になると思われます。
臭っているのは排水トラップ内の水なので、排水トラップを洗浄する必要があると思われます。
洗浄の仕方はいろいろあると思うのですが、やっとことを記載します。
排水トラップ内を洗浄力のある液体で満たして汚れを落とせばいいと考えました。
浴槽内に、50℃くらいのお湯を10Lくらい溜め、過炭酸ナトリウムを100gくらい溶かした後、排水して排水トラップ内に満たしました。
その後、1時間くらい放置し、浴槽側から水を流して排水トラップ内の水を入れ替えました。
根拠はありませんが、洗濯槽を掃除する場合の濃度で行いました。
排水トラップの体積は10L分も無いと思いますが、完全に入れ替える目的で多めにしました。
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