Buffalo WSR-3200AX4Sを買った話

Buffaloの無線LANルーターWSR-3200AX4Sを3台購入しました。
中継機を使ったWi-Fi環境を、メッシュWi-Fi(EasyMesh)に変更するためです。

現状、ルーターモードのWSR-2533DHP2に、中継機WEX-1166DHPSを3台直列で接続しています。
変更後は、ルーターモードのWSR-3200AX4S(コントローラー)に、WBモードのWSR-3200AX4S(エージェント)を2台直列で接続する予定です。

購入前に調べたこと、購入後に想像と違うと気づいたことなど記事にします。

EasyMeshの接続台数

コントローラーは1台設置でき、エージェントは4台まで接続できます。
エージェント4台の接続方法に制限はないようです。
4台並列で面状に広げたり、4台直列で直線状に広げたり、2台直列を2方向に広げるなどできるようです。

Buffaloホームページより。
EasyMeshでは直列2段で中継できることが分かる図。

参考ですが、EasyMeshでない従来の中継方法での接続台数は下記です。
仕様上の台数です。例外の機種もありますし、仕様以上に接続できる機種もあるようです)

  • 中継機で接続できる台数は、直列で2台までです。
  • 無線LANルーターの中継機能で接続できる台数は、1台です。

11nでのEasyMesh

WSR-3200AX4Sの2.4GHzは11ax(Wi-Fi 6)には対応しておらず11n(Wi-Fi 4)までです。
WSR-3200AX4S間の距離が離れていた場合、5GHz帯では通信できないが、2.4GHz帯なら通信できる場合があります。
このとき、2.4GHz帯の11nでEasyMeshが機能するか?ですが、機能します。

BuffaloはWi-Fi 6対応機種をEasyMeshに対応しているのであって、Wi-Fi 6通信だけEasyMeshに対応しているわけではありません。
WSR-3200AX4Sは5GHz帯でWi-Fi 6に対応しているので、EasyMeshに対応している機種になります。
EasyMeshに対応している機種なので、Wi-Fi 6に対応していない2.4GHz帯でもEasyMeshに対応しており機能します。

Buffaloホームページより。
EasyMeshで11n(Wi-Fi 4)が使われることが分かる図。

WSR-3200AX4Sの既知の障害

2022/03/03追記

本障害はVer.1.22[2022/02/16]で修正されました。
発生する場合、ファームウェアの確認・更新をお勧めします。

WSR-3200AX4SをAPモードで動作させた場合、下記の制約があるようです。

本商品を2.4GHzの周波数でWi-Fi接続していた場合、インターネットのページによっては、読み込みが遅い、または読み込みが停止することがある問題を、ルーターモードで修正しました。アクセスポイントモードで同現象が発生したときは、申し訳ありませんが、可能な限り5GHzの周波数でWi-Fi接続してお使いください。

ファームウェアの変更履歴より

ひかり電話ルーターなどのホームゲートウェイがあり、 WSR-3200AX4SをコントローラーとしてAPモードで動作させる予定の方はご注意ください。
WSR-3200AX4Sをエージェントとして動作させる場合はWBモードになりますので、問題ないそうです。

WSR-3200AX4S間で接続する帯域

WSR-3200AX4Sの最高速度は5GHz帯で2401Mbps(11ax)、2.4GHz帯で800Mbps(11n)であり、5GHz帯の方が速いし11axなので、 WSR-3200AX4S間の接続は5GHz帯が優先されるものと思い込んでいましたが、2.4GHz帯で接続してしまうことが多かったです。

理由は バンドステアリングLiteの仕様が適用されているためだと思います。
コントローラーとエージェント、または、エージェント同士はBackhaul SSIDというEasyMesh用のSSIDを使って接続するのですが、5GHz帯と2.4GHz帯で共通SSIDとなっているようです。
このEasyMeshの共通SSIDにバンドステアリングLiteの仕様が適用され、 WSR-3200AX4Sの場合、電波強度のみで接続する帯域を決めていると思われます。

5GHz帯の電波強度が強くても、2.4GHz帯で接続してしまう。コントローラーとエージェントの距離は5メートルくらい。
https://www.buffalo.jp/support/faq/detail/124146293.htmlより。
共通SSIDの場合、電波強度のみで帯域を切り替える。優先する帯域は設定できない。

エージェントのSSID

エージェントが出力するSSIDはコントローラーのSSIDと同一です。
5GHz帯だけ止めたり、エージェント固有のSSIDを出力することはできません。

また、コントローラーのSSIDは、2.4GHz帯と5GHz帯の両方を必ず出力します。

もしエージェントを屋外に置くのであれば、必ず5GHz帯を出力してしまうので、屋外で使用してもよいW56のチャンネルが使用されるようにする必要があると思います。
エージェントではチャンネルの設定ができないので、コントローラーで5GHz帯のチャンネルを設定することになると思います。

WSR-3200AX4Sを購入した理由

APモードで2.4GHz帯を使用した場合、既知の不具合があることは認識していましたが、本機を購入しました。

理由は下記です。(従来機種はWSR-2533DHP2です)

  • APモードではなくルーターモードで運用できる環境であった
  • 屋外の防犯カメラや、屋外の無線LANルーターと通信できるよう、2.4GHz帯のアンテナ数は従来同等を維持したかった
  • Wi-Fi 6対応のスマホなどを所有していないため、通信速度は従来同等であれば問題なかった

Buffaloで2.4GHz帯もWi-Fi 6対応なら下記になると思います。

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