転居に伴い浴槽を掃除しました。
シャワー派で浴槽を使っていないため、最後にシャワーで流す程度で、掃除としていました。
裸眼の視力が悪く、汚れに気付かず、風呂用洗剤を使用していませんでした。
掃除してみたところ、落としきれる気がしませんでした。
退去後の基本クリーニングで落とせる範囲なのか、追加料金が発生するのか分からなかったので、
ある程度汚れを落とすためにやったことなど記事にします。
スポンジで水洗いしてみる
汚れが落ちるというより、汚れが剥がれる感じでした。
浴槽が変色しているのかと思いましたが、硬い汚れが堆積しているようです。
続ければ落としきれるのかもしれませんが、労力がかかるので他の方法で掃除することにしました。
硬さのあるものでこすってみる
硬くもろい汚れのようなので、削り取ろうとしました。
スクレーパーのようなものとして、ペットボトルを輪切りにして、断面でこすってみました。
削り取ることはできたのですが、浴槽にキズがつくかもしれないこと、範囲が広いと労力がかかること、凹凸のある面では削り取りにくいことから、他の方法で掃除することにしました。
使ったことはありませんが、スクレーパーの例です。
プラスチックの刃なら浴槽に使えるのではないかと思います。鏡には使えると思います。
クレジットカードのようなプラスチックカードでもいいらしいので、不要なポイントカードなどで目立たない場所で試してみるといいかもしれません。
落とすことができる薬剤を調べてみる
汚れの特徴から、金属石鹸(脂肪酸カルシウム、脂肪酸マグネシウムなど)のようです。
洗浄成分中の脂肪酸と、水道水中の金属成分(カルシウム、マグネシウム)の化合物だそうです。
酸性の洗剤で落とすことができるそうです。
金属石鹸が脂肪酸イオンと金属イオンに分解され、水で流せるようになるのだと思います。
酸性が強いほうが落としやすいとは思うのですが、クエン酸を勧めるページが多いのでクエン酸を使うことにしました。
クエン酸は口にすることができるものですし、そんなに強い酸性ではないので、裸足でも掃除できると思ったからです。裸足が安全かは分かりません。
クエン酸、霧吹きは100円ショップでいいと思います。
汚れにキッチンペーパーを当て、霧吹きで吹き付けてみる
クエン酸は200mlの水に、5g溶かす割合だそうです。
計れるものがなかったので、適当にやったところ、かなり濃くなってしまいました。
霧吹きで霧状になったものを吸い込んだ際、苦しさを感じました。
約1時間後に水洗いしたところ、一部落ちました。
キッチンペーパーの模様がわかる落ち方をしていたので、キッチンペーパーが密着していないと、汚れは落ちないようです。
ネットには2時間くらい放置するとあったので、時間が短か過ぎたかもしれないと思いました。
汚れにキッチンペーパーを当て、霧吹きで吹き付けて、長めに放置してみる
同じことをして、2時間放置してみました。
結果、1時間の場合とあまり変わらず、落ちるけど落ちきらない状態でした。
また、換気のため換気扇を回していたため、キッチンペーパーは乾いて剥がれてしまう場所もありました。
化学式的に考えてみる
脂肪酸カルシウムとクエン酸を反応させ、脂肪酸とクエン酸カルシウムにして洗い流すのが、今回の掃除方法だと思います。
クエン酸のH+の数以上に脂肪酸カルシウムが分解されることはないと思います。
金属石鹸が堆積している場合、脂肪酸カルシウムの数が多くなります。
今回吹き付けたクエン酸では、量が少な過ぎたのだと思います。
また、クエン酸カルシウムは水溶性らしいです。
水が蒸発して濃度が濃くなると、クエン酸もクエン酸カルシウムも飽和してしまうと思うので、蒸発を防いだり、水分を追加したほうがよいと思われます。
汚れにキッチンペーパーを当て、霧吹きで吹き付けを2回行う
残っているクエン酸を2回に分けて全て吹き付けてみました。1回あたり1リットルくらいでした。
これまでは、キッチンペーパーが貼り付く程度に吹き付けていましたが、
今回は、使い切るまで吹き付け続けました。
また、浴槽には栓をして、汚れがクエン酸に浸かるようにしました。
結果、汚れが柔らかくなり、落ちやすくなったように思います。
ただ、スポンジがヌルヌルしたもので目詰まりして落ちにくくなりました。
弱酸性の食器用洗剤をスポンジにかけたところ、目詰まりが消えました。
柔らかくなった汚れなら食器用洗剤でも落とせるということだと思います。
クエン酸を水で洗い流した後、食器用洗剤で洗い直したところ、汚れはさらに落ちました。
おそらく、大量の脂肪酸は水洗いだけだと落としにくいのだと思われます。
凹凸のある面、垂直な面について
水平で平らな面の汚れは落とせましたが、凹凸のある面や、垂直な面は、落としきれませんでした
ラップで覆い保水力を上げる、保水力のあるキッチンペーパーにする、ブラシでこする、などの対応が必要そうです。
どこまで掃除するか
金属石鹸が堆積したままの場所もありますが、掃除に必要な労力から、ここまでとしました。
一般的なハウスクリーニング業者からすると、落とすのは難しいことではないようです。
クエン酸では落としきれませんでしたが、業務用の薬剤なら特別な汚れではないのだと思います。
また、汚れにより料金が変わらない業者も多そうでした。
基本クリーニングを行う業者次第ですが、料金からすると追加料金は発生しないと予想しました。
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