タケノコ掘り 効率よく行う検討

2022年までは、年に数日だったタケノコ掘り(モウソウチク)を、
2023年は40日くらい行いました。
(その日に出た分を採ると終わりです。1日中掘るわけではありません。)

年に数日だと、こういうものなのだろうと思えていたことも、
40日行うと、イラっとすることが繰り返されるので、
無駄な作業をなくし、効率よくタケノコを掘れないか検討しました。

見つける手間を減らす

必要のない草は最初に刈る

4月前後なので、よく分からない雑草はほとんど生えていないのですが、
勝手に生えたハランや、ツワブキがあり、タケノコを隠すことがありました。

毎回隠れたタケノコがないか確認するのが手間ですし、
見逃してしまい、タケノコが大きくなってから気付くことがありました。

名前を知っている植物なので、そのままにされていたようなのですが、
鑑賞に使うわけでもなく、食べるわけでもないようです。

タケノコを見つけるのに邪魔になる植物は、最初に刈ってしまおうと思います。

必要のない枝は最初に切る

整備された竹林ではなく、竹以外の木もある雑木林なので、
タケノコを探すために歩く高さに、大きい木の下枝や、勝手に生えた小さい木がありました。

通るときに枝を避けるためにかがんだり、タケノコを掘るときに邪魔になっていました。

必要な木は一本もないようなので、
最初に立って歩ける高さまで枝は切ってしまい、
微妙な大きさの木は伐採してしまおうと思います。

踏んだときに異物感のあるものは撤去する

足裏に異物感があったとき、「タケノコ?」と思ったら転がっている枯れた地下茎でした。
数日後、「タケノコ?」と思ったら、おそらく同じ地下茎でした。
同じようなことを、竹の切り株や、腐った竹や、雑木の枝で繰り返しました。

タケノコかどうか確認するのが無駄なので、
異物感があった時、拾えるものは拾って1か所に集め、拾えないものはできるだけ撤去しました。

竹の切り株は、
蹴ってみて折れるようなら、折れる範囲で撤去しました。
蹴って折れないものは、シャベルで軽く掘ってみて、動くようなら根元から撤去しました。
シャベルで動かないものは、薪割り用の斧で地上部分を破壊して撤去してみました。
3つくらい破壊してみて、身体的に疲れるのと、打撃の負担が指にあったので、破壊するものは最低限にしました。
最初は唐鍬で破壊したのですが、破壊された切り株が自分の方に飛んでくるかもしれないので、刃の向きが異なる斧に変更しました。

地上に出ている地下茎は、
枯れていそうなものはシャベルで軽く動かしてみて、
折れてしまうものは、地下部分も含めてできるだけ大きく撤去しました。
折れないもので、歩くのに邪魔なものは地上部分を唐鍬で叩き切って撤去しました。

掘る手間を減らす

枯れた地下茎を除去する

地下にある枯れた地下茎は、露出させると脆く感じますが、地下にある状態では、タケノコが押し出したり折ったりすることはできないようです。
このため、タケノコは避けて成長することになり変形していました。

変形してしまうと、タケノコの地下部分がどうなっているかを地上部分から予想できなくなるので、タケノコの根元を探すのに手間がかかります。

掘ってる最中に出てきた枯れた地下茎は、できるだけ大きく取り出して、埋め戻さないようにし、タケノコが変形してしまう要因を減らしました。

竹の切り株の残骸、木の根、石なども同様で、タケノコを変形させるものは、除去できるものは除去しました。

古い地下茎を枯らす

地下茎が入り組んでいて、地下茎を避けて掘ったり、地下茎を唐鍬で叩き切るのに手間がかかりました。

YouTubeの動画に比べると、地下茎が多すぎるように思います。
地下茎が多い理由は、おそらく、竹を伐採するまでの期間が長いためだと予想します。

竹を伐採するのは、ほとんどの場合、竹が枯れたタイミングになっていました。
竹は太いほど寿命が長いそうなので、竹によっては10年くらい伐採されないようです。
竹が枯れないということは、その竹が繋がっている地下茎も生きているということだと思われ、
地下茎は古いものから枯れていくとするなら、10年分以上の地下茎が生きていて、それぞれの世代が分岐し続けていると思われます。

しかし、タケノコを最も生むのは3~4年目の地下茎だそうです。
このため、生きてはいるけど、タケノコを生むことについて効率的でない地下茎が多くあり、そのような地下茎がタケノコを掘りにくくもしていると思われます。

光合成など、古い竹でできることは、新しい竹でもできることだと思われること、
地下茎は古いものから枯れていくと思われること、
竹が光合成で作った養分は若い側の地下茎に回されるとするなら、
竹を5年目くらいで伐採し若い竹に世代交代することで、
タケノコを効率的に生めない地下茎を枯らすことができ、
タケノコを掘りやすい環境にできるのではないかと思われます。

いろいろなページから、
竹を5年目くらいで伐採することで、よいタケノコを生産しやすくなるのは事実だと思います。
竹を5年目くらいで伐採することで、伐採された竹を生んだ世代の地下茎が枯れるかもしれないというのは、希望的な推測です。
竹が無くなると地下茎は枯れていくのか、竹の有無に関わらず10年くらいは枯れないものなのか、は分かりませんでした。

■3~4年目の地下茎が最もたけのこを産むことは、林野庁のページを参照しました。
出典:農林水産省(林野庁)Webサイト(https://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/take/seisitu.html

竹の性質:林野庁

■残す竹の選び方は下記リンクが分かりやすいと思います。

https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030102/files/2009100700115/2009100700115_www_pref_kochi_lg_jp_uploaded_attachment_461.pdf

■山形県の「孟宗竹栽培管理マニュアル(山形県版)」です。
主要な生産県ではないため、説明が省かれがちな内容も記載されていてわかりやすいと思います。

https://www.pref.yamagata.jp/documents/3843/mosomanual1.pdf

■地下茎の広がりについて記載されたページです。

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