築50年くらいの母屋に固定電話の親機がある状態で、離れでも固定電話で通話できるようにしました。
離れでは子機に親機の電波が届かなかったので、通話可能にする方法を調べて対応しました。
間取り
固定電話の親機から、通話をしたい場所までの間取りです。
Aに固定電話の親機があります。
Zの位置で安定して通話することが目標です。
AからZまでの直線距離は30mくらいです。
条件
必要なものを増やせば解決できる方法を条件としました。
- モジュラーケーブルの配線工事はしない
- 固定電話の親機は移動しない
- 親機は増やさないほうがいい
- 通話に使用する端末は、既存の親機の子機である必要はない
- 費用は安いほうがいい
結論:スマホを「ひかり電話」の電話機として使用
スマホをひかり電話ルーターに登録し、登録したスマホを固定電話の電話機として使用しました。
フレッツ光(光コラボ含む)が提供する「ひかり電話」は、「スマホdeひかり電話」が使えるようになっており、契約しているフレッツ光回線のWi-Fiエリア内であればスマホを固定電話の電話機として使用可能でした。通話に使う端末はスマホでよく、通話できる範囲がWi-Fiが使用できる範囲でよければ、費用ゼロで対応できます。
「スマホdeひかり電話」は新しいサービスではなく、いろいろなサイトで紹介されていたので設定方法の詳細は省略します。
私はAGEphoneを使用しました。
下の画像は、空いていた内線番号「3」に、スマホを登録した場合の画面です。
1つ目と2つ目が光電話ルーターの設定画面のスクリーンショットで、
3つ目がスマホアプリAGEphoneの簡易設定のスクリーンショットです。
「電話設定」→「内線設定」で一覧を表示し、空いている内線番号の「編集」をクリックします。
「ユーザID」と「パスワード」を見るために表示します。
設定を変更する必要はないようです。
アプリの設定は、光電話ルーターの設定内容を元に設定します。
「ドメイン」には光電話ルーターのLAN側IPアドレスを設定します。通常「192.168.1.1」だと思います。
「ユーザID」には光電話ルーターに登録する内線番号を設定します。
「認証ID」には光電話ルーターに登録する内線番号の「ユーザID」を設定します。
「パスワード」には光電話ルーターに登録する内線番号の「パスワード」を設定します。
音声品質が良くないことがあるかもしれません。
相手の声は聞こえるが、こちらの声が相手に届かないことがあるかもしれません。
電話をかけると、こちらの声を録音し、再生してくれるサービスがあるようなので、事前に確認することはできると思います。
非通知設定でも利用できました。
その他の手段
通話に使う端末はスマホでは困る、または、通話したい範囲がWi-Fiを使用できる範囲より広い場合、どのような方法があるか調べました。
通話に使う端末はスマホでよい場合
通話したい範囲はWi-Fiを使用できる範囲でよい
上述の、スマホを使って「スマホdeひかり電話」を利用ください。
通話したい範囲はWi-Fiを使用できる範囲より広い
中継機を使ってWi-Fiが使用できる範囲を広げるのが、費用を抑えて実現できる手段だと思います。予算がある場合、メッシュWi-Fiに対応したルーターを導入するのが簡単かもしれません。
バッファローの中継機は「接続可能なWi-Fiルーター」について「従来のバッファロー製Wi-Fiルーター、他社製Wi-Fiルーター」と記載されていますので、既存の無線LANルーターで利用できる可能性は高いと思います。
通話に使う端末は電話機がよい場合
人数分のスマホがなかったり、複数人で共有できる余ったスマホがない場合だと思います。
中継アンテナを購入する
電話機がPanasonic製なら中継アンテナを追加することで、より離れたところで子機を使用できるようになるようです。中継アンテナを販売しているのはPanasonicのみのようなので、Panasonic以外の電話機は通話可能な範囲を広げることはできないようです。
Panasonic製中継アンテナ KX-FKD3 に対応する電話機は下記リンクで確認ください。
まず、中継アンテナに対応していない電話機を使用している場合、中継アンテナに対応した電話機に変えてみる。
中継アンテナに対応している電話機を使用している場合、離れた子機で通話できなければ、中継アンテナを購入するのがいいと思います。
モジュラーケーブルを無線化する
モジュラーケーブル(電話機に接続するケーブル)を無線化する製品もあるようですが、値段が高く、無線化できる距離も長くないようです。また、現在取り扱いがあるか不明です。
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