選別計量機に、イセキのポリメイト(LTB20)を使っています。
計量値になり音楽は鳴るのですが、シャッタが閉じないことがあります。
経年により頻度が増えたように思います。
自動で閉じなかった場合、手動で閉じているのですが、オーバーした分を取り除く必要があり、手間が増えました。
シャッタが閉じない理由に、どのようなものがあるか調べてみました。
取扱説明書を調べてみる
イセキを使用していますが、シャッタを閉じる仕組みは他社でも大差ないと思い、他社も調べてみました。
基本的な取り扱いミスは省略すると、下記が理由になりそうです。
ソレノイドはシャッタ廻りに含まれそうです。
- アースを接地していない
- 延長コードの使用や、タコ足配線
- シャッタ廻りの動きが悪い
- ソレノイドの汚れなど
イセキ
下のイセキのサイトから取得しました。
おそらく最新を取得できるので、同梱の現物を見るより情報があると思われます。
ポリメイトは「機種」で「トリートメント」に分類されるようです。
ヤンマー
下のヤンマーのサイトから取得しました。
型式AZ18Pのものを取得しました。
サタケ
下のサタケのサイトから取得しました。
選別計量機のNPA30-40AFのものを取得しました。
原因の予想
おそらくソレノイドの不調と予想しました。
使用している選別計量機は、計量終了までに2段階で閉じるのですが、
1段階目はソレノイドで吸着することで閉じ、
2段階目はソレノイドの吸着を終了することで閉じているようです。
1段階目は閉じなかったことはなく、
2段階目は閉じなかったり、遅れて閉じることがありました。
吸着(1段階目)は、コイルに電流を流して磁化することで金属を引き寄せ、
吸着の終了(2段階目)は、コイルに電流を流すのをやめてコイルの磁化を止め、バネの力で金属を離すようです。
バネの力は、強すぎても弱すぎてもダメなようです。
強すぎると吸着する力に勝ってしまい、1段階目の状態を維持できません。
弱すぎると吸着する力に勝てず、2段階目を閉じられないようです。コイルの磁化がなくなっても、金属には残留磁気があるので、吸着した金属を離せないためです。
下のリンクの「残留保持力と鉄心戻し力の関係」を参照しました。
下のリンクの「吸引はしましたが復帰しないのはなぜですか。」も参照しました。
バネの劣化でバネの力が弱くなったか、吸着部分の金属の摩耗で吸着する力が強くなったのではないかと予想しました。
どちらの場合でも、ほどよく吸着する力を弱くすればいいと思われます。
コイルに流す電流は変えられないので、吸着面の物理的な接触を弱めると変化があるのではないかと予想します。
例えば、テープなどを貼り、金属間に隙間を作ることが考えられそうですが、安全かはわかりません。
上記予想の状態になるのは、設置に問題があるためかもしれません。
選別計量機は、アースを接地しておらず、延長コードを使用し、タコ足配線をしていました。
今回調べたことで、設置が適切でないことを把握しましたが、電気工事なしには解決できないため、設置以外の原因を予想しました。
実際に計量しながら原因を特定するのは大変そうなので、計量値付近で計量したものを用意し、手作業で足したり引いたりしながらシャッタの動きを確認してみようと考えています。
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