タケノコを掘るのに地下茎が邪魔になることがあります。
地下茎を切ることで、地下茎と竹がすぐに枯れてしまうことは無いと思うのですが、
竹にとって地下茎を切られるメリットは無いと思うので、できるだけ地下茎は切らないようにしています。
それでもキレイに取りたいタケノコだった場合、地下茎を切っています。
シャベルを何回も刺してみたり、唐鍬で叩き切ってみたりしたのですが、
シャベルは先が変形したり、唐鍬は刃が欠けてしまい、メンテナンスが必要になりました。
切る作業も力が必要で疲れるので、楽に切れるものがないか探したところ、
「根切り」というものがありました。
孟宗竹の地下茎でも切れるのか不明でしたが、
扱いやすそうなサイズで、狭いスペースでも作業できそうな商品があったので買ってみました。
全ての地下茎を切れるわけではなさそう
届いたままの状態で地上に出ている地下茎を切ろうとしたところ、
切れる地下茎と、切れそうもない地下茎がありました。
作業したのは成人男性で、身長・体重は平均以下です。
利き手で持ち手をつかみ、上に持ち上げて、8割くらいの力で地下茎に刺してみました。
切れなかった時の反動が思ったより大きかったので、力を抑えてしまいました。
使い方で切りやすくはなりそうですが、
地下茎をザクザク切れるものではなさそうです。
タケノコ掘りで地下茎を切る専用の道具として、持ち歩くほどのキレ味はなさそうです。(重量3.2kg)
ただ、試したのが地上の地下茎だったのはよくなかったと思います。
地下にある地下茎であれば、刺さるまでの距離が長くなる分、速度も上がるので、切りやすくなると思います。
地下茎を切りやすくするなら
刃の部分は研いでありますが、研ぎ方は甘めだと思います。
刃が欠けるのを防ぐためかもしれませんが、研げば切りやすくはなると思います。
一般的な「根切り」は持ち手が無く、柄をつかんで根に刺すようです。
本商品も柄をつかんで刺すと切りやすい場合もあると思います。
柄を持つと、持ち手に手をぶつけてケガをしそうに思いますが、刺した時にズレる方向は先端方向どた思いますので、刺す時はぶつけることは無いと思います。
上のような根切りで、地下茎を切っている動画です。
(予想)地下茎を切るとどうなるか
木の枝が分岐して広がるように、地下茎も分岐して広がるようです。
分岐はしても、合流することはないので、切ると必ず分離します。
(木の枝も、切ると必ず分離して落下すると思います)
分離したものは、それぞれ成長すると思われます。
竹の移植は、地下茎のみを移植するようなので、
地下茎を切るだけなら、移動しない移植のようなもので、
移動する移植よりも負荷が少ないと思うためです。
ただ、運悪く細切れにされたり、分離部分が短いと枯れることはあると思います。
分離した地下茎から竹が出ていれば、光合成ができるのでエネルギーを蓄えることができ、翌年も普通にタケノコが出ると思われます。
分離した地下茎に竹がなければ、光合成ができないのでエネルギーを作れないため、翌年はスカスカなタケノコが出るようです。そのようなタケノコは親なしと呼ぶようです。
スカスカなタケノコを竹にして、竹のある地下茎にして成長させるか、
スカスカなタケノコを取って、地下茎をそのうち枯らしてしまうかは、判断する必要がありそうです。
タケノコ農家の方は、地下茎を切ることに迷いは無さそうです。
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