自動車の電気回路

電源をアクセサリーソケット(シガーソケット)から取得するドライブレコーダーを取り付けたのですが、電源用の配線を隠すためにアクセサリーソケットを増設して取り付けました。
アクセサリーソケットを増設したことで理解できた、ボディーアース、ヒューズボックスなどについて記事にします。

自動車に関する仕事をしていませんので、網羅的な知識はありません。
このため、本記事は一般的な日本車の普通車のガソリン車を想定しています。
外車や、ハイブリッド車では事情が異なるかもしれませんので、ご注意ください。

回路について

自動車のバッテリーは直流なので、同じ直流の乾電池と考え方は同じはずです。

学校で習った、乾電池で電球を光らせる回路を回路図にしてみます。

自動車では、乾電池がバッテリーに相当し、電球がナビやETCやライトに相当します。

ボディーアースについて

先ほどの乾電池で電球を光らせる回路のうち、電池のマイナスと電球をつなぐ部分を導線から鉄板に変えた回路を回路図にしてみます。

導線を鉄板に変えても回路図は変わりません。

自動車では、この鉄板がボディ(フレーム)の金属に相当し、ボディの金属を使ってバッテリーのマイナスと電装品をつなぐ回路を作っています。

バッテリーのマイナスにつながっている金属部分に電装品のマイナスを接続することをボディアースというようです。

並列か、直列か

電装品にかかる電圧は、バッテリーの電圧(本記事では12V)と同じであることを前提にしていますので、並列で接続します。

所定の電圧がかかるので、正常に動作する

直列で接続してしまうと、電装品にかかる電圧が12Vより小さくなるので正常に動作しません。

所定の電圧がかからないので、正常に動作しない(この図だと暗い)

ヒューズ

並列なら何台でも12V を供給できますが、電装品の台数が増えると電流が増えてしまいます。

電流が無制限に流れると電装品や回路を破損してしまうので、所定の電流を超えた場合に回路が遮断されるようにヒューズがあります。

所定の電流を超えていないので、ヒューズは切れず、正常に動作する

所定の電流を超えたので、ヒューズが切れて、動作しない

ヒューズはヒューズボックスにあります。
どのヒューズがどの系統のものかは、自動車の取扱説明書で確認できます。

ヒューズボックスから電源取得

ヒューズに電流が流れる回路になっているので、ヒューズボックスから電源を取得することができます。

増設する回路の電源はバッテリー側の端子から取得するそうです。増設する回路の電流はヒューズボックスのヒューズを通りませんので、増設した回路用のヒューズが必要です。増設した回路で使用する電装品に必要な電流よりも若干大きいヒューズにする必要があります。

バッテリー側の端子から電源を取得

バッテリー側でない端子から電源を取得しないのは、意図せずヒューズが切れるのを防ぐためだと思います。
例えば、ヒューズが10A で、もともとの電装品が8Aの回路に、4A必要な回路を増設した場合、ヒューズには12A流れてしまいヒューズが切れてしまうためです。

バッテリー側でない端子から電源を取得

コメント

タイトルとURLをコピーしました