中継機モニターに対応している機種(WXR-1900DHP2, WXR-1900DHP3)を2台中継機として動作させ並列で中継した場合、正常に動作するか試しました。
中継機モニターに対応している機種を中継機として動作させ直列で中継した場合、接続に制限があったので、並列でも制限があるかもしれないと思ったためです。
ちなみに、Buffalo製無線LANルーターを複数台中継機として並列で接続した場合で、中継機モニターに対応している機種が1台だった場合、確認した範囲では特に問題ありませんでした。
確認方法
親ルーターに子ルーターを2台並列で中継し、子ルーターに接続した端末からインターネット接続できるか試します。
その際、親ルーターと並列で接続する子ルーターの組み合わせの影響を確認するため、親ルーター2台と子ルーター2グループを掛け合わせて確認します。
- 親ルーター2台には中継機モニターに対応している機種(WXR-1900DHP3)と、対応していない機種(WSR-2533DHP)を2台用意しました。
- 子ルーター2グループには中継機モニターに対応している機種(WXR-1900DHP3、WXR-1900DHP2)のグループと、対応していない機種(WSR-2533DHP×2)のグループでそれぞれ2台用意しました。
結論
ファームアップで追加された「OUI変換」が無効か有効かで結果が異なりました。
中継機モニターに対応しているかどうかは関係なく、「OUI変換」が関係するのかもしれません。
「OUI変換」は追加された機能で、ファームウェアの変更履歴には下記の記載があります。
・[詳細設定]-[WB(中継機能)]に「OUI変換」の設定を追加しました。
本商品を中継機としてお使いの場合で、一部のAndroid端末(※)がインターネットに接続できないときは、
「OUI変換」を「使用する」にすることで改善する場合があります。
※2018年7月現在、以下の端末で問題が発生することが確認されています。
・AQUOS ZETA SH-01H
・AQUOS R SH-03J
・Xperia Z5 SO-01H
・Xperia X Compact SO-02J
・Xperia XZ1 SO-01K
・Xperia XZs SOV35
・Xperia XZ SO-01J
・Nexus 5X
・Nexus 6P
「OUI変換」が無効の場合(デフォルト)
確認結果です。
子ルーター2台 中継機モニター対応 | 子ルーター2台 中継機モニター非対応 | |
親ルーター 中継機モニター対応 | 不安定 | 安定 |
親ルーター 中継機モニター非対応 | 不安定 | 安定 |
- 子ルーターが中継機モニターに対応している場合、インターネット接続が不安定になることがありました。
不安定になる例として、端末が接続する子ルーターを変更したとき、インターネット接続の通信速度が極端に遅くなることがありました。
- 子ルーターが中継機モニターに対応していない場合、インターネット接続は安定していました。
- 親ルーターが中継機モニターに対応しているかどうかは、子ルーターの並列接続には影響しないようでした。
「OUI変換」が有効の場合
確認結果です。
子ルーター2台 中継機モニター対応 | 子ルーター2台 中継機モニター非対応 | |
親ルーター 中継機モニター対応 | 安定 | 安定 |
親ルーター 中継機モニター非対応 | 安定 | 安定 |
- 中継器モニターに対応しているかどうかによる差は感じられませんでした。
確認した条件
- 親ルーターの背面スイッチは「MANUAL」「ROUTER」
- 子ルーターのIPアドレスは、DHCPサーバーから自動取得
- 子ルーターのSSIDは自分のSSIDを使用(自分の親ルーターのSSIDを使用しない)
- 親ルーターへの接続は手動設定(WPSを使わない)
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