200V用のプラグの端子が壊れたため、交換を頼まれました。平刃で端子刃が4つあるタイプです。
「交換するのに資格が必要では?」「理解していないし危険では?」と返しましたが、依頼者は業者に頼む気はないようなので、法律に違反しない範囲で対応してみることにしました。
200Vのプラグの交換なら資格は必要ないことがある
経済産業省の資料から「電圧600V以下で使用する差込み接続器」に「コード又はキャブタイヤケーブルを接続する工事」は「軽微な工事」に該当し、電気工事士の資格がなくてもおこなえるようです。
(軽微な工事)
第一条 電気工事士法(以下「法」という。)第二条第三項ただし書の政令で定める軽微な工事は、次のとおりとする。
一 電圧六百ボルト以下で使用する差込み接続器、ねじ込み接続器、ソケット、ローゼットその他の接続器又は電圧六百ボルト以下で使用するナイフスイッチ、カットアウトスイッチ、スナップスイッチその他の開閉器にコード又はキャブタイヤケーブルを接続する工事
200Vなので600V以下であり、プラグは差込み接続器だと思いますので、違反はしていないはずです。
元のケーブルを見てみましたが、ケーブルの種類を示す情報はありませんでした。
ケーブルの外径が9mmくらい、導体の被覆込みの外径が3mmくらいでした。電線メーカーのカタログなどから近い数字のVCTFの2mm2と予想しました。
VCTFはビニルキャブタイヤケーブルの300V以下用のようです。
ビニルキャブタイヤケーブルはビニル系キャブタイヤケーブルのようなので、VCTFはキャブタイヤケーブルに含まれると思われます。
電圧も、プラグも、ケーブルも「軽微な工事」の範囲なので、電気工事士の資格がなくても交換できそうです。
プラグの選定
どういう施工をすると危険なのか予測できる知識がないので、被覆を剥けて、圧着端子を取り付けることができれば交換できるプラグにしたいと思いました。
プラグを検索すると、パナソニック、明工社、オーム電機が有名そうでした。
オーム電機の商品は施工方法を見つけられないため除外しました。
パナソニックの防水ではないタイプでは、圧着端子を使用しないことととなっているため、除外しました。
明工社の商品は圧着端子を使用できるので、候補としました。
元のケーブルがVCTFで合っているのか確認も兼ねて、ホームセンターに買いに行きました。
プラグは明工社の商品があったので、購入しました。
端子刃の数だけでなく、対応するアンペアにご注意ください。
アンペアによって、プラグの大きさが違うようです。
ケーブルはVCTFで合っていそうですが、1.25mm2なのか2mm2なのか確定できませんでした。
プラグ指定の圧着端子R2-4は、1.25mm2でも2mm2でも使用できるようなので、R2-4の圧着端子を購入しました。
圧着端子は、電線の導体の断面積にあったものを選択してください。
施工
YouTubeやブログで調べた後、交換しました。
知識に乏しく、注意点を漏れなく挙げられません。
重要な注意点が漏れると危険だと思いますので、ご自身で調査してください。
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